新卒で入った会社で働き続けて「このままでいいのかな」と迷うのは、1つの職場しか知らず、自分の仕事を比べる材料が手元に少ないからです。今の仕事が自分に合っているかどうかは、外の現場と比べてみると考えやすくなります。
このページでは、迷いが続く理由と、辞めるかどうかを決める前に職場の外を一度見てみる方法を書いています。辞めるかどうかを決める前の段階の話です。外を見たあとに、今の仕事を続ける理由がはっきりした人の話も載せています。
体験プログラム「はじめてのKOKOROMi」は、社会人が今の仕事を続けたまま、別の現場で1日の職業体験をするプログラムです。
目次
- 新卒から同じ会社で迷うのは、めずらしいことですか?
- 1つの会社しか知らないと、なぜ判断しにくいのか
- 転職サイトや動画を見ても、迷いが消えないのはなぜ?
- 仕事以外の時間に、誰と会っていますか?
- 外の現場を見たら、辞めたくなりますか?
- 辞めずに、職場の外を見てみる方法
- まとめ
新卒から同じ会社で迷うのは、めずらしいことですか?
よくあることです。
株式会社マイナビが25〜34歳の正社員765人に聞いた調査では、49.5%が「現在クォーターライフクライシスの状態であると感じている」と答えています。クォーターライフクライシスは、20代半ばから30代前半に、人生に対して不安や焦りなどの葛藤を感じる状態のことを言います。
同じ調査では、悩みの中身として「今後の人生のために次に何をすべきかわからない」を42.0%の人が選んでいます(複数回答。上位の項目から抜粋)。
(出典:マイナビキャリアリサーチLab「マイナビ 正社員のクォーターライフクライシス調査2026年」2026年4月21日発表、調査期間2025年11月18日〜21日 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260421_106330/ )
1つの会社しか知らないと、なぜ判断しにくいのか
新卒で入った会社にいると、その会社の仕事の進め方や評価のされ方が、仕事というものの基準になります。ほかの職場を知らないので、それが当たり前なのか、その会社に特有なのかが分かりません。
「この仕事は自分に合っているのか」「外に出ても通用するのか」と考えても、答えが出ないのは自然なことです。比べる相手がいないまま、自分の頭の中だけで答えを出そうとしているからです。
今の職場で先輩や上司を見ると、5年後や10年後の自分が想像できてしまうことがあります。それが窮屈に感じても、ほかの道がどんな形をしているのかは、その職場の中からは見えません。

【浅野さんの体験を入れる:高校の教員として働いていたころ、職場の外の働き方をどれくらい知っていたか/外を見て何が変わったか。本人に聞いてから書く】
転職サイトや動画を見ても、迷いが消えないのはなぜ?
キャリアや転職の情報は、今はいくらでも手に入ります。夜にスマートフォンで転職の動画を見ている人も多いと思います。
それでも迷いが消えないのは、画面で見る情報と、自分が実際に見た現場とでは、手ざわりが違うからです。求人票には仕事の条件が書いてありますが、その職場で人がどう声をかけ合っているかは書いてありません。
こどもの居場所で職業体験をした30代の女性は、話を聞くことと現場を見ることの違いを、こう話していました。
「一対一で喋るだけなら、勉強会に行くとかウェブで会うとかでもできる。でも実際に藤森さんが子どもに声をかけている場面、親御さんが迎えに来た時の会話…それを実際に見せていただけたのは、すごく貴重なこと」

(→ この方の体験レポート:焦りがほどけ、今は準備の段階だと思えた)
仕事以外の時間に、誰と会っていますか?
平日は職場と家を行き来して、休みの日は家族や昔からの友人と過ごす。そうしていると、会う人はだいたい決まってきます。会う人が同じだと、耳に入る働き方も似てきます。

社会学者のマーク・グラノヴェッターは、転職した人がその仕事の情報を誰から得たかを調べ、よく会う親しい人より、たまに会う程度の知り合いから得ていた人が多いことを示しました(”The Strength of Weak Ties”、American Journal of Sociology、1973年)。ふだん会わない人ほど、自分の知らない情報を持っています。
人事の仕事をしている20代の女性は、こどもの居場所で一日を過ごしたあと、こう話していました。
「普段の職場から離れて、別のところを見に行くのはめっちゃ大事。価値観広がるし、視点も見方も変わる。全然違う社会人に会えるのが財産」

私たちは、休みの日に何をして誰と会うかを、仕事の中身と同じくらい大事だと考えています。
外の現場を見たら、辞めたくなりますか?
辞めたくなる人もいれば、今の仕事を続ける理由がはっきりする人もいます。
先ほどの人事の女性は、こどもの居場所で、大人が子ども一人ひとりへの関わり方を変えている様子を見ていました。その様子を、自分の仕事と重ねてこう話しています。
「人によってアプローチは違う。人を見る力と、一人一人にアプローチを変える力が今の職場でも活かせそう」
(→ この方の体験レポート:普段の職場を離れて、全然違う社会人に会えた)
専門職として働く30代の女性は、参加する前、周りと比べて「自分は何もないな」と焦っていました。体験のあと、その焦りはなくなり、今は準備の段階だと思えるようになったと話しています。
外を見ると、今の仕事のどこが自分に合っていて、どこが合っていないのかを、比べて話せるようになります。そのうえで続けると決めた人も、別の道を考え始めた人もいます。
辞めずに、職場の外を見てみる方法
仕事を辞めなくても、職場の外を見る方法はあります。
- 休みの日に、気になる分野のイベントや勉強会に行ってみる
- 地域の活動やボランティアに参加する
- 職業体験で、別の現場に1日入ってみる
副業ができない仕事に就いている人でも、休みの日に見学や体験に行くことはできます。参加の前に、念のため自分の職場の決まりを確かめてください。
はじめてのKOKOROMiの職業体験では、当日、現場の仕事を一緒に体験し、現場を見学します。そこで働く方と話す時間も設けています。それぞれの比重は現場によって異なるため、当日の時間割は受け入れ先と相談して決めています。
【要確認:休みの日に参加できる体験先がどれか/申し込みの流れ。体験先ページの内容に合わせる】
まとめ
新卒から同じ会社で働いていて迷いが消えないのは、比べる材料が少ないからです。辞めるか続けるかを決める前に、職場の外の現場を一度見てみると、今の仕事を比べて考えられるようになります。
KOKOROMi BASEとは?
「20代後半、何にチャレンジする?」
KOKOROMi BASEは、この問いを掲げる月額制のコミュニティです。2026年11月時点で、累計19名が参加しています。
社会人になると、仕事以外で新しいことを学んだり、試したりする機会はぐっと減ります。KOKOROMi BASEは、大人になってからも学び、挑戦し、その経験を仲間と振り返る場をつくっています。振り返ることで、次の挑戦に踏み出しやすくなる。そんなふうに、挑戦する人の背中を押せる場所を目指しています。
体験プログラム「はじめてのKOKOROMi」も、KOKOROMi BASEが運営しています。
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