専門職として働く30代の女性が、東京都小金井市の子どもの居場所「ピカイチ」で職業体験をしました。申し込む前の気持ちを、彼女はこう話していました。
「本業以外にも社会的に役立つことをした方がいいのでは。周りにそういう人が多くて『自分は何もないな』という焦りがあった」
体験のあと、参加する前にあった焦りはなくなり、今は準備の段階だと思えるようになったと話していました。参加したきっかけと、現場で何を見ていたのかを聞きました。
この記事は、2026年6〜7月のモニター期間に参加した方の声です。モニター期間の記事に限り、お名前は伏せて、年代と性別でご紹介しています。

「自分は何もないな」。焦りを抱えて参加した
この方は、専門職として働いています。関心を持っていたのは、子どもと直接関わることより、子どもが置かれた環境や、地域の中で子どもを育てることでした。
子どもの居場所をつくる人たちの活動は、それまでインターネットで眺めていました。体験プログラム「はじめてのKOKOROMi」のモニター期間に、ピカイチでの1日の職業体験に申し込みました。1日だったから参加しやすかった、と彼女は話していました。
「見守るタイミングと声をかけるタイミング」。大人と子どもの日々の営みを見ていた
ピカイチの根底にあるのは、子どもが自分の意思で動けることです。子どもが自分で書く活動日誌「マイニチNOTE」があり、毎日の対話の時間「オープンダイアローグ」もあります。
この日、彼女は子どもたちがどこで、どう過ごしているかに目を向けていました。
――現場で、何を見ていましたか?
藤森さんやスタッフの方が、見守るタイミングと声をかけるタイミング…とかを興味深く見てました。日々の営み、藤森さんたちと子どもたちの営みを見るのが一番の価値
――話を聞くことと、現場を見ることは違いましたか?
一対一で喋るだけなら、勉強会に行くとかウェブで会うとかでもできる。でも実際に藤森さんが子どもに声をかけている場面、親御さんが迎えに来た時の会話…それを実際に見せていただけたのは、すごく貴重なこと


※ 記事に登場する子どもたちの名前は伏せています。
「久々にきちんとできた」。焦りがほどけ、今を準備の段階と思えた
インターネットで眺めていた活動が、体験のあとには、温度のある人たちの日々として見えるようになった、と彼女は振り返ります。
――一日を過ごしてみて、どうでしたか?
普通に生活して普通に仕事してたら、そこまで考えて、感情の機微をたくさん…っていうのはよくあることではない。それを久々にきちんとできたので、いい経験だった
参加する前にあった焦りもなくなりました。今は準備の段階だと思えるようになった、と話していました。
――体験のあとで、腑に落ちた考え方はありますか?
(斎藤幸平さんの本の)”共事者”…当事者になれる人はタイミングやお金の自由、家庭のことが揃った人。そうじゃなくても、事実を知り現場を知り、関心を拾って心を開いている人が増えることが大事、というのにすごく納得した
編集後記
申し込む前のこの方は、周りと比べて焦りを感じていました。体験のあとのインタビューでは「藤森さんやスタッフの方が、見守るタイミングと声をかけるタイミング…とかを興味深く見てました。日々の営み、藤森さんたちと子どもたちの営みを見るのが一番の価値」と話していました。
ピカイチの職業体験に参加するには?
はじめてのKOKOROMiは、社会人がいまの仕事を続けながら、ほかの仕事の現場で職業体験ができる体験プログラムです。ピカイチでの職業体験の内容と、募集の状況・申し込み方は、体験先のページに載せています。
ピカイチで職業体験をした、ほかの方の声もあります。
KOKOROMi BASEとは?
「20代後半、何にチャレンジする?」
KOKOROMi BASEは、この問いを掲げる月額制のコミュニティです。2026年11月時点で、累計19名が参加しています。
社会人になると、仕事以外で新しいことを学んだり、試したりする機会はぐっと減ります。KOKOROMi BASEは、大人になってからも学んだり挑戦したりして、その経験を仲間と振り返る場をつくっています。振り返ることで、次の挑戦に踏み出しやすくなる。そんなふうに、挑戦する人の背中を押せる場所を目指しています。
体験プログラム「はじめてのKOKOROMi」も、KOKOROMi BASEが運営しています。